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色声機械*62


・・・




「えーっっ!! 須藤に彼女が出来たぁぁっ!?」


まさに同時に発せられた、何とも失礼な言葉。
毎月恒例の会議は今日も俺の部屋で行われていた。
そして、卓袱台を4人で囲みいつも通りに各自自慢のロボットを採点し合った。


「あれ、須藤。これ・・・おまえのか?」

会議の途中、コーヒーが飲みたいと一人が台所へと行ったとき。
ピンク色の水玉模様がデザインされたマグカップを手に現れた。

「違う、ニコ・・・・彼女の」
頭を横に振り、立ち上がろうと同時に冒頭の失礼な言葉が部屋中に響いた。
俺は頬を膨らませて、
「失礼だぞ。俺に彼女が出来たのが変なのかよ」
するとコクコクコクとこれまた三人同時に頷いた。
俺は立ち上がり、水玉柄のニコのマグカップを取り上げるとそれを棚に戻した。
それから適当にカップを3つと、ニコが
『お揃いなんだ♪』
といって一緒に買ってきたブルーの水玉のマグカップを取り出した。
取り出したカップに入れ立てのコーヒーをドボドボと注いだ。
お盆に乗せ、卓袱台に並べた。
「須藤の彼女か・・・・リアル彼女だよな?」
ケロ山が含み笑いしながら聞いてきた。
「あっ・・・当たり前だろっ!?」
「そうか~、須藤に彼女か。―――で、どんな娘だ?」
「年上?年下?」
「どこで知り合ったんだ? やっぱテレクラか!?」
興味津々そのものといった顔で3人が身を乗り出した。

「ちょっ、ちょっと。落ち着けよ。っていうか今日は大事な会議だろ~」

「いや、それはそれ。これは臨時緊急会議だ」
ケロ山がまじめな顔でとんでも無いことを言い出した。
「議題は『祝☆須藤の彼女の正体は?』についてだな」
「おい~」
俺の肩をつかむと半ば無理矢理に座らせた。
そして、卓袱台には入れ立てのコーヒーが湯気を立てていた。
これから始まる事を想像しただけで顔が引き攣る。

「では始めるか―――――」



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