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色声機械*62


『――――午後から雨になるでしょう。お出かけには傘を忘れずに』

付けっ放しのテレビから聞こえてきた天気予報。




あるの日の出来事


今日は学校が休みで朝からロボの家に上がり込んでいた。
持ち込んだ雑誌、ロボがいないからとコッソリとマックスロボのDVDを見たりもした。
それから夕飯の用意。 今日は寒いから鍋にした。


「あ…、雨」


夕方までなんとか持堪えていたのに、とうとう雨がポツリポツリと降り始めた。
窓ガラスに自らの重さに耐えきれなくて流れ落ちる水滴。
いくつもいくつも流れ落ちていく。

「ロボ、傘持って行ったのかな」

きっとロボのことだから天気予報なんて見ていないはず。
私はガスを止めると、パーカーと傘を手にした。
ロボの会社が終わって30分。
そろそろ駅に着ている頃の筈。
マックスロボのキーホルダーが付いた合鍵で扉を閉めると駅へと向かった。


『やだ~、雨ふってんじゃん。サイアク』
『もしもし、お母さん。今駅付いたから迎え来てよ』
『ゴメン、今日遅くなるから先に寝てよ』

駅の改札口が見えるトコにうつかかるように立って耳を澄ます。
改札口を出てくる色々な人の声が流れてきた。

ロボはいつも乗ってくる電車には居ないらしく。
ここへ来る途中も、今現在も居ない。
私は持っていた傘の水滴を落とすように数回コツンコツンと音を立てた。
どれだけの時間が流れたんだろう。

『あ~、雨降りだなんて。早く帰らないとマックスロボの再放送がチェック出来ないよ~』

その聞き慣れた声に顔を上げた。
ちょうど改札口の奥の階段を見慣れた姿が降りてくるところだった。

『スーツこれしかないのに・・・明日までに乾くかなぁ』

なんて言って、ロボは大きくため息を吐いた。
私は傘を握りしめると、ロボから見えない自動販売機の影に回り込んだ。
改札口を抜けたロボの声が、さっきより鮮明に聞こえた。
なけなしのお金でビニール傘を買うか、どうしようか迷っていた。
駅と併設のコンビニをチラチラ覗いてる。
その姿が面白くて、声を掛けるのを忘れて見入ってしまった。
途端、
「家まで走り続ければ最小限で済むっ」
ロボは鞄を抱きかかえると、
「よし、マックスダッシュで行くぞ。せーのっ」
「はい、ロボ」

スタートラインの屋祢下から飛び出そうとしたロボの目の前に傘を出した。
「えぇっ!?」
突然現れた傘と私にロボは驚いて転んでしまった。
「う、うわぁぁっっ」
せっかく濡れなくて済むはずだったスーツが泥だらけ。
「・・・・明日着れないよ、ソレ」
「・・・・そうだね」
下着まで染みこんだらしくロボは情けない顔で私を見上げた。

「ほら、早く帰ってお風呂はいろ。風邪引いちゃうよ」
「うん・・・・ニコも一緒に入ってくれる?」
「すけべ」
ロボの後頭部を軽く小突くと、傘を開いた。

「はやく、帰るよ」

ロボが私から傘を取り上げた。
肩を並べて一つの傘に入って家へと向かった。




なにが書きたかったのか(;・∀・)
なんだか2コが意地悪にしか思えない・・・
こんな筈じゃなかったのにーっっっ
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