doramaちゃんねる★色声機械メインです
色声機械*62
手を繋ぐ方法
手を繋ぐ方法
半ば無理矢理に社長から頼まれた仕事が終わり、ヘトヘトに疲れた私とロボ。
すでに時刻は0時過ぎ。頼りない街灯が灯る道を歩いていた。
「あ~、疲れた。今夜食べるものあったかなぁ」
って言いながら一生懸命に冷蔵庫の中を思い出そうとしている、ロボ。
その顔を見ていると急に可笑しくなった。
この会社員は働いているにも関わらず常にお腹を空かせているし。
…まぁ、お金の使い道は一つしか無いんだけどね。
すでに時刻は0時過ぎ。頼りない街灯が灯る道を歩いていた。
「あ~、疲れた。今夜食べるものあったかなぁ」
って言いながら一生懸命に冷蔵庫の中を思い出そうとしている、ロボ。
その顔を見ていると急に可笑しくなった。
この会社員は働いているにも関わらず常にお腹を空かせているし。
…まぁ、お金の使い道は一つしか無いんだけどね。
だから時々、ロボにお土産として色々と食料を持って行ってあげている。
だって…ロボの喜びようがハンパ無くて、その姿を見たら私自身も嬉しくなるから。
だって…ロボの喜びようがハンパ無くて、その姿を見たら私自身も嬉しくなるから。
「ねえロボ。ご飯と卵ある?」
突然の問い掛けにロボは立ち止まってしまった。
何も止まることないのに。
ロボは『不思議なこと聞くな~』って顔で、
「へ? ご飯なら今朝炊いたし、卵は今日の分がまだあったなー」
「じゃあ帰ったら卵炒飯作ってあげる」
そう言って私はロボの片手を『ぎゅっ』掴んだ。
掴んだロボの手はほんわか温かくて。少し寒かった私に染み渡る。そして、
「早く帰ろ!
お腹空いちゃった、わたし」
そう言って深夜の帰路をロボの手を引いて走った。
「ちょっ、ちょっとニコ!早いよ~」
もう…
ロボは手を繋いだ事に何も感じないのかな…。
私はすごく勇気をだしたのに。
鈍感。
なんて考えながらロボの部屋を目指した。
PR
この記事にコメントする