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死帳別世界*Lmaki



あれから一年――――

この日が来てしまいました、ワタリ。





 

何度でも、受け止めるよ



「L?」

仕事部屋を覗くとLは全てのパソコンの電源を落とし、外部との通信機器をすべてシャットアウトしていた。
Lと暮らし始めて初めて見る光景だった。
唖然としたまま、部屋にはいると椅子の軋む音が響いた。

「真希さんですか?」

わたしとLしか居ないはずなのにまるで確認するかのような言い方に更に疑問が浮かんだ。
部屋にはいるとそっと扉を閉めた。
すると真っ暗な室内にLの気配だけ。
いつも座っているLの椅子の傍によると、
「真希さん」
再び名前を呼ばれる。
だけどそれ以上特に言葉もなくて。
いつもと違う雰囲気にわたしは手を伸ばした。
伸ばした先には心地のいい体温を感じた。

「どうしたの、L?」

そう聞いた途端、Lは力任せにわたしの腕を引いた。

「きゃっ」
わたしはそのまま抱かれる様にLの足の間に収まった。
「あ、あの・・・L。どうしたの、ホントに」
いくら真っ暗でも突然こんなことされたら相手がLだって慌ててしまう。でも、


「すみません・・・。何も聞かず抱きしめてください」


そう言ったLの声は今にも消えてしまいそうなほど儚げだった。

「え・・・える?」

『どうしちゃったの』また口から出そうになった言葉をぐっと堪えた。
触れていたLの手が震えているのが解ったから。
わたしはLの背中に腕を回すと力いっぱい抱きしめた。
くっついたLの胸から鼓動が聞こえる。


「真希さん、ありがとうございます」
Lの腕がわたしの背中に回された。




★相互記念に 『白河夜船』川瀬様に捧げます★

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