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死帳別世界*Lmaki


桜の頃




「もうこんな季節なんだね」

つけっぱなしのテレビからは開花された桜の話題。
それをLと2人で見ていて。

「そうですね、もう春ですから」
「いいなぁ、私も行きたいな」

なんてぼやいて、チラッと隣のLを見る。
でもLは差ほど興味がないらしく目の前のケーキに夢中。

「・・・Lなんてきらい」

ブスリと八つ当たりのごとく目の前のケーキにフォークを刺した。




「真希さん。真希さん」
「ん・・・える?」
いつの間にかソファで眠っちゃったらしく、Lが私に呼びかけていた。
「こんな所で寝ると風邪を引きます」
「うん、ベッドいく・・・」
眠たい目を擦りながら差し出されたLの手を握った。
すると、
「真希さん、少しだけ出掛けませんか?」
そう言って私の返事を聞かずにLは私を抱き上げた。
「あ・・・あの、L?」
Lは私を抱いたままスタスタと歩いて、そしてそのまま外へと出て行った。



「うわぁっ」

真上に広がる満開にはまだ早いの桜。
それでも十分感動するだけの華やかさ。
私は初めて見た夜桜に夢中になった。

「真希さん、どうぞ」

いつの間にか居なくなったLは、これまたいつの間にか缶ジュースを持って現れた。
「ありがとう」
受け取るとそれはジュースではなくて、温かいミルクティ。
2人で近くのベンチに座ると温かいミルクティを飲み出した。


「L、ありがとう」
連れ来てくれたお礼を言うと、Lは笑って私を見た。
そして、

「真希さんに嫌われたくないですから」
「・・・・もしかして聞こえてたの?」
「・・・さあ」



ひらひら舞い散る桜の花びら。

真夜中のベンチにLと2人きり。

なんだか秘密のデートみたいでくすぐったいよ。

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