doramaちゃんねる★色声機械メインです
色声機械*62
桜舞い散る頃に
桜舞い散る頃に
ヒラリヒラリと舞い散る花びら。
ロボの家の近くの公園のベンチに座って。
薄紅色の花びらに手を伸ばす。
だけど花びらは私の手のひらをすり抜けてベンチの下へ降り積もった。
見上げると満開の桜が陽の光に輝いて。
眩しくて少し目を閉じた。
ヒラリヒラリと舞い散る桜。
ゆっくりとゆっくりと降り積もって。
ロボへの私の想いも少しずつ。
ゆっくり、ゆっくりと。
いつか私にもこの桜のような瞬間が来るのかな。
「あ、ニコだー。どうしたのさ~、こんなところで」
ブンブンと手が外れちゃうくらいの勢いで手を振るロボが走ってきた。
私は立ち上がるとロボへと歩き出した。
「おかえり、ロボ」
ヒラヒラ舞い散る桜。
ロボと出会ったのもこんな季節だったよね。
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