doramaちゃんねる★色声機械メインです
セ/ク/ロ/ボ*ロボ
* 電 話 *
そろそろ寝ようかと足元のテレビを消した。それとほぼ同時に携帯が鳴り出した。
「こんな時間に誰だよ~」
携帯の画面を見れば、
「母ちゃんっ!?」
なにか只ならぬ事があったのかと慌ててボタンを押した。
「もしもしっ」
「あ~威一郎かい?」
心配とは裏腹に、のんびりとした声。
途端に力が抜けた。
「こんな夜中に何の用だよ~」
「いやね、もうすぐ誕生日だろ?今年も一人なら私が行ってあげようかなと思ってさ」
そんな事かよと思ったけど、わざわざ心配してくれた母ちゃんに、
「誕生日は予定あるから、大丈夫だよ」
と、言ったら、
「彼女出来たのかいっ?!」
あまりの大声に思わず携帯を耳から離してしまった。
そんなに驚くことないじゃん…
「どんな娘なんだい?」
「歳はいくつ?」
「性格は?」
興奮したままの母ちゃんは次から次へと質問が続いて。
仕舞には、
「結婚いつするのさ?」
一瞬、携帯を窓から投げようかと頭をよぎった。
だけど何とか気を取り戻し、
「…まだ結婚はしない。って言うか、そんな気になるなら、今度会わせてやるよ」
「まぁ!楽しみだね~」
韓流以来の楽しみだとか電話先で言って電話を切った。
「つ…疲れた」
どどっと疲れが来た。
だけど。
「つい約束しちゃったよ…」
後悔先に立たず―――
まさにこれだ。
母ちゃんの事だ、絶対忘れるはずない。
ニコにも…怒られるだろうなぁ。
勝手に約束しちゃったから。
でも――――
「チャンスなのか?」
*****
たまにはこうゆうのも…
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