doramaちゃんねる★色声機械メインです
セ/ク/ロ/ボ*ロボ/ニコ+ニコ一家
*本日は快晴なり*
今日は朝から雲一つ無い、見事な青空。
だけど隣にはガチガチに緊張して、青空とは対象的な暗い顔。
「ろ~ぼ~?」
顔の前で手をパタパタ振ってみるけど、無反応。
「……はじめまして、須藤威一郎です。…」
マックスロボをテーブルに置き、それに向かってブツブツ何度も何度も同じ事を言い繰り返している。
「はぁ…」
呆れてため息がでる。
何度も顔を会わせている人に「はじめまして」はちがうだろ…と思ったけど、聞く耳を持たないから言わない。
「ねぇ、お父さん!」
朝から部屋に籠もったままの竹男に襖越しに声を 掛けるが返事がない。
呆れた一海は台所へ戻り、お茶の用意をしていた雪江に、
「どうするの、あれ」
「しょうがないわよ。娘を取られちゃうんだもの」
「…あたしがいるのに?」
「お父さん、欲張りだもの」
そう言って雪江は一海の前に緑茶の入った湯飲みを置いた。
ちらりと母親に顔を向け、また締め切った襖へ視線を移しつつ、緑茶を啜った。
「…お母さんも寂しい?」
視線を移さないまま、一海が呟いた。
その言葉に一瞬、ほんの一瞬だけ驚いた顔をさせた。
「……そうね。寂しいわね」
椅子に座り、湯飲みを手にしつつニコの座る場所へと目を移した。
その内、この席に座る人が居なくなる。
あ…
一海の視線の先、雪江の目尻に光るものが見えた。
慌てて一海は視線をそらした。
その時。
ピンポーン
チャイムが鳴ると同時にガチャリとドアが開いた。
「ただいま~、連れてきたよ~」
ニコがバタバタと入ってきて、その後ろに明らかに緊張しているロボの姿があった。
「……あれ? お父さんは?」
リビングに居るはずの竹男の姿が見えず、不思議そうにニコは一海に尋ねた。
一海は困ったような笑い顔で、『あっちあっち』と和室の方へ視線を送った。
察したニコは溜め息をついた。
まさか、拒否られるとは考えてもいなかった。
あまりにも大人げない父親に怒りを覚えて、ニコは和室へ向かう。
「お父…」
がらっ
ニコが襖に手をかけた途端、竹男が出てきた。
「いらっしゃい、須藤くん」
いつも通りの父親の姿にニコは安堵した。
「あ…あの、本日はお招きいただいて、ありがとうございますっっ」
緊張で半ば呂律が妖しい挨拶をすると、竹男が笑った。
「そんな緊張しないでくれよ。さあ、こっちに座りなさい。…ニコも」
ロボの方を優しく促すように叩くとソファへついた。
後を追うようにニコとロボが座る。
だけどロボは立ち上がり、竹男に向かって、頭を下げた。そして、
「きょっ……今日は、お義父様にお願いがあって参りましたっ!!
俺…じゃなくて、私にお嬢さんを、ニコさんをくださいっ」
本日は晴天。
新しい門出に相応しい天気。
*******
ふたりでスタートを切るのはすぐそこ。
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緊張の一瞬!(笑)
なんだか読んでいる私まで緊張しました(笑)
そしてロ/ボを心の中で応援してましたo(^^o)(o^^)o
娘がたとえ2人いたとしてもやはりお父さんは複雑なんでしょうねー?特に、ニ/コのお父さんはなんだかんだ言いながらニ/コが一番可愛いんじゃないかとドラマの雰囲気でも感じたので・・・ロ/ボにしっかりしてもらわないと反対されちゃいそうですよ!(えぇ)
頑張れロ/ボー!!!な小説ありがとうございました(*´▽`*)
そしてロ/ボを心の中で応援してましたo(^^o)(o^^)o
娘がたとえ2人いたとしてもやはりお父さんは複雑なんでしょうねー?特に、ニ/コのお父さんはなんだかんだ言いながらニ/コが一番可愛いんじゃないかとドラマの雰囲気でも感じたので・・・ロ/ボにしっかりしてもらわないと反対されちゃいそうですよ!(えぇ)
頑張れロ/ボー!!!な小説ありがとうございました(*´▽`*)
浅葱さん
早速のコメントありがとうございますvv ロ/ボ母もニ/コ一家も大好きなんですよね、だから書きたくて書きたくて。だったら挨拶に行くなんてどうだろうと…。緊張しまくりですが。←伝わっていただけて幸いです~。