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死帳別世界*Lmaki


おやすみのに・・・


「眠いなら寝て下さい」


昼も夜も関係無しに働くL。
この部屋にあるソファに座る私に言ってきた。
チラリと目を向けるとLの顔はワケのわからない文字が無数に並ぶモニターに向かったまま。

時刻は既に深夜3時。
あと1時間もすれば明るくなってくる。

私は目を擦りながら毛布を掛け直した。

「・・・此処にいたら邪魔?」

囁くような小さな声で呟いた。
部屋にはLのキーボードを打つ音と無数の起動音。
だから聞こえないと思った。

「邪魔ではないです」

その言葉に俯いていた顔を上げた。
Lはイスを回転させ、モニターではなく私の方を向いていた。

「でも眠いなら我慢しないで下さい。私はこれを終わらせないといけません」
Lのデスクの上には書類の束が置かれていた。
でもその半分以上は既に処理済みでデスクの下に広がっている。
「・・・眠くなったら寝るね」
「約束ですよ。寝不足は良い仕事の敵ですから」
「それ、Lが言うとなんか変だよ」
普段から寝不足みたいな顔をしているLなのに。
私が笑うと、Lは微笑んだ。
そしてまたモニターへと向いてしまう。

カタカタカタ・・・
カサッ・・・

キーボードの音や、Lが書類を捲る音。
その音がなんだか心地良い。


本当なら仕事の邪魔をしたくないから、出て行くべきなんだろうけど。
だけど。
時々。
こうして仕事をしているLの傍に居たくなる。

だって・・・これは。
私だけの、
世界一の名探偵の傍にいる特権。


「L、おやすみなさい」
聞こえないくらい小さい声で囁く。

「おやすみなさい、真希さん」
モニターに映るLが微笑む。

一緒に眠れない今夜は、
Lの優しさを貰ってから眠るの。
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