doramaちゃんねる★色声機械メインです
色声機械*2コ一家
スキヤキ
スキヤキ
「ただいまー」
勢いよくリビングに入ると、お父さんとお母さんがテーブルを挟んで座っていた。
その二人の間には鉄鍋。
「あー狡い。2人ですき焼なんてっ」
部屋にはグツグツ煮える音と甘く香ばしい匂いが充満している。
「だ、だって二湖、今日は須藤さんの家に泊まるって言ったじゃない!」
「そうだぞ」
お母さんはイスに座る私に何だかんだ言いながらもお箸と玉子、それから器も用意してくれた。
「ん~そのつもりだったんだけど。夕方から会議あるのすっかり忘れてたみたい~」
溶いた卵に肉と白菜と入れていく。
「休日なのに会議だなんて、大変だなぁ。須藤くんは…」
感心した様にお父さんに、
「ホントよね。せっかくの休日に仕事だなんて」
と、同じく感心したお母さんが頷く。
一ヶ月に1度。
ロボの友達が集まる例のロボット会議。
「・・・・会議っていうのかなぁ、あれ」
「二湖? 何か言ったか?」
「えっ、あ、何でもないよ」
「ただいまー、あ~お腹いっぱい~」
バタバタと小走りに入ってきた一海ちゃんもテーブルの上のすき焼きに1度目をやり、
「ずるいー、何ですき焼き食べてるのよっ。今夜はカレーだって言ってたから食べて来ちゃったのにっ。・・・って二湖じゃん。今日泊まりじゃなかったの」
ドスンと荷物をソファに投げると箸と器、それから卵を手にした一海ちゃんは椅子に座り、すき焼きを食べ出した。
「おい、一海は夕飯食べてきたんだろ」
さっきからお父さんが狙っていたお肉をヒョイッと一海ちゃんは取ってしまう。
「もうやだ~。今夜は2人分しかないのよ」
2人は私たちに取られまいと器に取り出した。
「すき焼きならまだ入るから、安心して」
「一海。肉ばっかり取らないで野菜も食べなさい!」
「野菜はいいわ。さっきサラダ食べてきたし」
「だったら、食べなくたっていいじゃない。お母さん達の分なくなっちゃうわ」
既に空になりつつある鉄鍋に浮かぶのは煮え切った白菜だけ。
「これじゃ、いつかの肉なしすき焼きじゃん」
思い出したら可笑しくて、浮かんだ白菜を器に取った。
「・・・うわ、しょっぱい」
しっかり味が染みこんだ白菜はしょっぱかった。
勢いよくリビングに入ると、お父さんとお母さんがテーブルを挟んで座っていた。
その二人の間には鉄鍋。
「あー狡い。2人ですき焼なんてっ」
部屋にはグツグツ煮える音と甘く香ばしい匂いが充満している。
「だ、だって二湖、今日は須藤さんの家に泊まるって言ったじゃない!」
「そうだぞ」
お母さんはイスに座る私に何だかんだ言いながらもお箸と玉子、それから器も用意してくれた。
「ん~そのつもりだったんだけど。夕方から会議あるのすっかり忘れてたみたい~」
溶いた卵に肉と白菜と入れていく。
「休日なのに会議だなんて、大変だなぁ。須藤くんは…」
感心した様にお父さんに、
「ホントよね。せっかくの休日に仕事だなんて」
と、同じく感心したお母さんが頷く。
一ヶ月に1度。
ロボの友達が集まる例のロボット会議。
「・・・・会議っていうのかなぁ、あれ」
「二湖? 何か言ったか?」
「えっ、あ、何でもないよ」
「ただいまー、あ~お腹いっぱい~」
バタバタと小走りに入ってきた一海ちゃんもテーブルの上のすき焼きに1度目をやり、
「ずるいー、何ですき焼き食べてるのよっ。今夜はカレーだって言ってたから食べて来ちゃったのにっ。・・・って二湖じゃん。今日泊まりじゃなかったの」
ドスンと荷物をソファに投げると箸と器、それから卵を手にした一海ちゃんは椅子に座り、すき焼きを食べ出した。
「おい、一海は夕飯食べてきたんだろ」
さっきからお父さんが狙っていたお肉をヒョイッと一海ちゃんは取ってしまう。
「もうやだ~。今夜は2人分しかないのよ」
2人は私たちに取られまいと器に取り出した。
「すき焼きならまだ入るから、安心して」
「一海。肉ばっかり取らないで野菜も食べなさい!」
「野菜はいいわ。さっきサラダ食べてきたし」
「だったら、食べなくたっていいじゃない。お母さん達の分なくなっちゃうわ」
既に空になりつつある鉄鍋に浮かぶのは煮え切った白菜だけ。
「これじゃ、いつかの肉なしすき焼きじゃん」
思い出したら可笑しくて、浮かんだ白菜を器に取った。
「・・・うわ、しょっぱい」
しっかり味が染みこんだ白菜はしょっぱかった。
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