doramaちゃんねる★色声機械メインです
キミはどんな顔をするんだろう。
聖なる夜に
僕は君の笑顔が見たいから。
笑う?
驚く?
それとも…呆れる?
抱えきれないくらいの大きな大きな箱。
真っ赤なリボンを揺らして、家へ向かう。
冷え切った部屋に入ればキミが来る時間まで大急ぎで準備。
キミが寒くないように部屋を暖めて。
それからテーブルを綺麗に片付けて。
それから、それから。
ロボの部屋へ向かう階段を上がり、ガラスになっている扉を覗くと真っ暗。
「?」
ノブを回せばすんなりと回る。
「…お邪魔します~」
少し小声で、中を窺うようにそっと入れば、
「!?」
突然視界が真っ暗に。
いつの間にか後ろに現れたロボが私の目を両手で覆った。
耳を澄ますと『カンカンカン』とニコの足音。
オレはそっと忍び足で玄関のドアへ回り込む。
ニコが入ってくると同時にニコの後ろへ忍び込む。
そして、一気にニコの視界を覆うように抱きしめた。
あまりにも突然の出来事にニコが固まった。
「…ろ、ロボ」
恐る恐る、確認するかのように名前を呼んだ。だから、
「うん、オレだよ」
って返事をすれば抱きしめたニコの力がストンと落ちた。
「あのね、この手はいつになったら取ってくれるの?」
「ん~、もうすぐ」
ゆっくりと、一歩一歩テーブルへと進む。
そして、
「はい、ニコ」
ニコを覆っていた手をそっと外す。
「すっ…すごい」
ニコが『信じられない』って顔でテーブルとオレを何度も見た。
「クリスマスだから、奮発しちゃったよ」
って笑うと、ニコは『お金ないくせに~』って涙目で笑った。
テーブルに輝くロウソクの優しい光。
そして大きな大きな特別なイチゴたっぷりのケーキ。
その上にはサンタクロースの衣装の女の子とマックスロボの砂糖菓子。
今夜はクリスマス。
ケーキよりも甘い甘い一夜。
「メリークリスマス、ニコ」
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