doramaちゃんねる★色声機械メインです
セ/ク/ロ/ボ*dorama1年記念企画☆3
ブルー・ディズ
ズキン、ズキン、
下腹部が重たい。
更には規律正しい間隔で痛みがくるのが堪らなく辛い。
「…あと三日かぁ」
ロボの家に向いながら指折り数えた。
いつも四日間くらいで終わる生理。だからきっと今回もそれくらいのはず。
「それにしても随分痛いなぁ」
気を紛らわせる様に下腹部を擦った。
いつも対した痛みもない筈なのに。
前に一海ちゃんに『ニコは軽くていいね~』なんて言われたっけ。
なのに今回は痛みが酷い気がする。
「帰ったら薬飲もうかな」
ロボの家に入ると、真っ先に薬箱を手に取る。
万が一様に買った頭痛薬。たしか生理痛にも効いた筈。
錠剤を口に入れ、水で流し込む。
「これで、よし。さて夕飯作らなきゃ」
薬をテーブルに置き、勢い良く立ち上がる。
まだ痛いけどその内効いて来るだろうし。
私はもうすぐ帰って来るロボの為に台所に向かった。
「え~…親子丼なの~」
帰って来たロボが夕飯を見て言った言葉がこれだった。
「お昼に食べちゃったよ」
とか、ブツブツ言いながら座る。
ズキズキと下腹部の痛みが増す。
「聞いて欲しかったよ~」
「……じゃない」
「ん?」
丼を持ち、箸を入れたままのロボが顔を上げた。
「だったら食べなきゃいいじゃないっ!」
ズキンと更に下腹部が重く痛い。
「に、ニコ?」
ロボが文句言うのなんていつもの事なのに、苛々する。
重い下腹部に手を当てたまま、
「帰る…」
そう言って鞄を手にし、踵を返した瞬間。
グラリと世界が回った。
「ニコッッ!!」
ロボの声が遠くで聞こえた――――――
目を覚ますと、今にも泣き出しそうなロボの顔があった。
「ろ、ぼ…」
ゆっくり手を伸ばすとロボがその手を握り締めた。
「ニコ、ニコ~、大丈夫!?」
握り締めた私の手を何度も何度も撫でた。
「生理で具合悪いのにご飯作らせて、更には文句まで言って本当にゴメンッッ」
「ロボ…」
「それと、薬飲ませたから」
小さな箱を手の平に乗せて見せた。箱はさっき私が飲んだ頭痛薬。でも、
「どうやって、」
「く、口移し」
途端ロボの顔が音を立てる様に赤くなる。だけど直ぐさま、
「お腹どう?まだ痛い?」
って聞くから 、
ぷるぷると頭を振る。
「大丈夫。薬と一緒にロボから愛情貰ったから」
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