忍者ブログ
doramaちゃんねる★色声機械メインです
| Home | About | SS*色声機械 | SS*未来形色声機械 | SS*L/maki | 他*イロイロ | イタダキモノ | Other |
[225]  [224]  [222]  [219]  [216]  [213]  [199]  [196]  [195]  [191]  [186
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

セ/ク/ロ/ボ*dorama1年記念企画☆3


ブルー・ィズ





ズキン、ズキン、 



下腹部が重たい。
更には規律正しい間隔で痛みがくるのが堪らなく辛い。

「…あと三日かぁ」

ロボの家に向いながら指折り数えた。
いつも四日間くらいで終わる生理。だからきっと今回もそれくらいのはず。

「それにしても随分痛いなぁ」

気を紛らわせる様に下腹部を擦った。
いつも対した痛みもない筈なのに。
前に一海ちゃんに『ニコは軽くていいね~』なんて言われたっけ。
なのに今回は痛みが酷い気がする。
「帰ったら薬飲もうかな」



ロボの家に入ると、真っ先に薬箱を手に取る。
万が一様に買った頭痛薬。たしか生理痛にも効いた筈。
錠剤を口に入れ、水で流し込む。

「これで、よし。さて夕飯作らなきゃ」

薬をテーブルに置き、勢い良く立ち上がる。
まだ痛いけどその内効いて来るだろうし。
私はもうすぐ帰って来るロボの為に台所に向かった。



「え~…親子丼なの~」

帰って来たロボが夕飯を見て言った言葉がこれだった。
「お昼に食べちゃったよ」
とか、ブツブツ言いながら座る。


ズキズキと下腹部の痛みが増す。


「聞いて欲しかったよ~」

「……じゃない」
「ん?」
丼を持ち、箸を入れたままのロボが顔を上げた。

「だったら食べなきゃいいじゃないっ!」

ズキンと更に下腹部が重く痛い。

「に、ニコ?」

ロボが文句言うのなんていつもの事なのに、苛々する。
重い下腹部に手を当てたまま、
「帰る…」

そう言って鞄を手にし、踵を返した瞬間。
グラリと世界が回った。


「ニコッッ!!」


ロボの声が遠くで聞こえた――――――






目を覚ますと、今にも泣き出しそうなロボの顔があった。
「ろ、ぼ…」
ゆっくり手を伸ばすとロボがその手を握り締めた。
「ニコ、ニコ~、大丈夫!?」
握り締めた私の手を何度も何度も撫でた。
「生理で具合悪いのにご飯作らせて、更には文句まで言って本当にゴメンッッ」
「ロボ…」
「それと、薬飲ませたから」
小さな箱を手の平に乗せて見せた。箱はさっき私が飲んだ頭痛薬。でも、
「どうやって、」
「く、口移し」
途端ロボの顔が音を立てる様に赤くなる。だけど直ぐさま、
「お腹どう?まだ痛い?」
って聞くから 、
ぷるぷると頭を振る。 



「大丈夫。薬と一緒にロボから愛情貰ったから」 






PR
この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Powered by Ninja Blog Template by CHELLCY / 忍者ブログ / [PR]