＊誓い＊

　＊誓　い＊

PHOTOby*RainDrop　http://momo.raindrop.jp/

案内された先。
木の重厚な扉をゆっくり開けると、

「ロボ…」

逆光とキラキラ輝く純白のドレスで目が眩む。
部屋に入り、近くに寄る。
ふわふわの綿菓子のようなウェディングドレスを纏ったニコは本当に綺麗だった。
ドレスは一緒に選んだから、どんなデザインとか知っていた。
だけど。

「どーして黙ってるのよ。…変…かな？」
ニコの問い掛けに、ブンブンと頭が取れそうな勢いで横に振る。
「変なロボ～」
ふわっと笑うニコ。
いつもと同じ笑顔だけど、今日だけは違う。
一つ一つの仕草や表情が俺をドキドキさせて。
『綺麗だよ』とか、『ドレス似合ってるね』とか言いたい事はあるけれど。
ドキドキし過ぎて言葉が出てこない。
ニコはそんな俺の手を優しく包み、

「２人で幸せになろうね」
って笑った。
その笑顔を見たら、今までの緊張がスウッとなくなって。
俺はニコの手を握り返して、

「宇宙で一番の幸せな夫婦になろうね」

って笑って見せた。
するとニコが俺の耳元で、

「宇宙とか言われるとトキメクじゃないか」

って囁いた。
そして２人で笑い合っていると、
「新郎新婦様。お時間となりましたので、教会へのご移動お願いします」
と、ドア越しに言われた。
「さぁ、行こうか」
手を差し出すと、ニコはそっと重ねて、
「うん…」
って微笑んだ。


ゆっくりと歩き出す。

これからも、

ニコと一緒に。


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自分の結婚式はバタバタしてこんなゆったりしてませんでした(笑)