doramaちゃんねる★色声機械メインです
早速お題に挑戦。
しかもロボ一人称に挑戦。前にチラリと書きましたが、今回はちゃんとしたやつってことで。
それにやたらめったら長めです。
「ねぇロボ、私さぁ」
voice2 独 占 欲
日が沈んだ頃。仕事から帰ると、いつも通りニコが部屋にいた。
それは普段通りの事で俺は気にも止めなかった。
ニコは「アイスコーヒー買ってきたんだ」と言いながら冷蔵庫からボトルを取り出した。
「飲むでしょ、ロボ」
返事を聞く前にニコは氷が入ったグラスに注ぎ込んだ。
俺はスーツから着替え、テーブルに着いた。
それと同時にテレビを切り替えた。
ジャジャジャジャジャーン♪
軽快な音楽と同時にマックスロボが始まる。
「あ~、せっかくドラマ見てたのに。バカロボ」
ぶぅっと頬を膨らませるニコ。
「帰って来たらこれなのー。あ、コーヒーありがと」
ズズッとコーヒーをひとくち。
「ねぇロボ、私さぁ」
「うん、なに」
既に意識の大半がマックスロボに夢中でニコの言葉にも空返事。
「告白されたんだよね、今日」
「へぇ~。告白…」
…
「って、えぇぇぇぇっ!!?」
テレビではマックスロボが技を決める瞬間だったがそれどころじゃない。
勢い良く立ち上がったせいでアイスコーヒーの入ったグラスまで勢い良く倒れた。
「ちょ、ちょっと何やってんのよ」
ニコが慌ててティッシュで抑える。
「告白って…
『ずっと好きでした。付き合って下さい』
『はいv』
の、あれっ!?」
「それ」
立ち上がったままアタフタと身振り手振りで説明する俺を慣れた目つきで見るニコ。
「隣の区の中学校の子でさぁ。私は全く知らないんだよね」
そう言いながらも満更ではないらしく顔は笑っている。
ドクンッ
ニコのその笑顔を見た途端モヤモヤした気持ちになる。
「だから私はさぁ…」
嬉しそうに、自慢気に話すニコ。
俺以外ニ ソノ笑顔シナイデ
誰ニモ渡シタクナイ
「ってロボ! 聞いてる!? ねぇロボってば!」
「あ…。ごめん、聞いてるよ」
嘘つき、上の空だったくせにと頬を膨らませた。
「…で、ニコは返事したの?」
本当は聞きたくない。
だけど、このモヤモヤした気持ちを悟られたくない。
だから精一杯大人のふりをする。
「返事?したよ。
ごめんなさいって」
…
…
「へ?ゴメンナサイ?」
キョトンとしてしまった。
「だって全然知らないんだよ、私はさぁ」
そう言いながらだいぶ氷が溶けたアイスコーヒーを飲んだ。
「あっ!やだ!もうこんな時間じゃん。
私帰るね、ロボ」
空っぽのグラスを流し台に置き、鞄片手に急いで部屋を飛び出した。
残されたのは氷が完全に溶け、薄まったアイスコーヒーと呆然としたままの俺。
「……」
俺はその場にへたり込んだ。
正直、
正直言うとホッとしている。
ニコはやっぱりニコだった。
俺は薄まったアイスコーヒーを一気に飲んだ。
そして…
「俺って、こんなに独占欲あったんだ…。ね、マックスロボ」
そう呟いた。
*******
男は独占欲つよいものかぁと。勝手判断。
voice2 独 占 欲
日が沈んだ頃。仕事から帰ると、いつも通りニコが部屋にいた。
それは普段通りの事で俺は気にも止めなかった。
ニコは「アイスコーヒー買ってきたんだ」と言いながら冷蔵庫からボトルを取り出した。
「飲むでしょ、ロボ」
返事を聞く前にニコは氷が入ったグラスに注ぎ込んだ。
俺はスーツから着替え、テーブルに着いた。
それと同時にテレビを切り替えた。
ジャジャジャジャジャーン♪
軽快な音楽と同時にマックスロボが始まる。
「あ~、せっかくドラマ見てたのに。バカロボ」
ぶぅっと頬を膨らませるニコ。
「帰って来たらこれなのー。あ、コーヒーありがと」
ズズッとコーヒーをひとくち。
「ねぇロボ、私さぁ」
「うん、なに」
既に意識の大半がマックスロボに夢中でニコの言葉にも空返事。
「告白されたんだよね、今日」
「へぇ~。告白…」
…
「って、えぇぇぇぇっ!!?」
テレビではマックスロボが技を決める瞬間だったがそれどころじゃない。
勢い良く立ち上がったせいでアイスコーヒーの入ったグラスまで勢い良く倒れた。
「ちょ、ちょっと何やってんのよ」
ニコが慌ててティッシュで抑える。
「告白って…
『ずっと好きでした。付き合って下さい』
『はいv』
の、あれっ!?」
「それ」
立ち上がったままアタフタと身振り手振りで説明する俺を慣れた目つきで見るニコ。
「隣の区の中学校の子でさぁ。私は全く知らないんだよね」
そう言いながらも満更ではないらしく顔は笑っている。
ドクンッ
ニコのその笑顔を見た途端モヤモヤした気持ちになる。
「だから私はさぁ…」
嬉しそうに、自慢気に話すニコ。
俺以外ニ ソノ笑顔シナイデ
誰ニモ渡シタクナイ
「ってロボ! 聞いてる!? ねぇロボってば!」
「あ…。ごめん、聞いてるよ」
嘘つき、上の空だったくせにと頬を膨らませた。
「…で、ニコは返事したの?」
本当は聞きたくない。
だけど、このモヤモヤした気持ちを悟られたくない。
だから精一杯大人のふりをする。
「返事?したよ。
ごめんなさいって」
…
…
「へ?ゴメンナサイ?」
キョトンとしてしまった。
「だって全然知らないんだよ、私はさぁ」
そう言いながらだいぶ氷が溶けたアイスコーヒーを飲んだ。
「あっ!やだ!もうこんな時間じゃん。
私帰るね、ロボ」
空っぽのグラスを流し台に置き、鞄片手に急いで部屋を飛び出した。
残されたのは氷が完全に溶け、薄まったアイスコーヒーと呆然としたままの俺。
「……」
俺はその場にへたり込んだ。
正直、
正直言うとホッとしている。
ニコはやっぱりニコだった。
俺は薄まったアイスコーヒーを一気に飲んだ。
そして…
「俺って、こんなに独占欲あったんだ…。ね、マックスロボ」
そう呟いた。
*******
男は独占欲つよいものかぁと。勝手判断。
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うふふ。
こんばんは。またお邪魔してしまいました。お題を作られたんですねvニコ→ロボっていう図式がどうしても多いように思えるので、とても新鮮でした。たとえば恋には届かないような淡い想いだったとしても、相手を独占したいという気持ちはあるような気がします。
奈々緒様
奈々緒様、こんにちわ。また来てくださってありがとうございます。
お題を作ってしまいました。テーマがあった方が自分自身書きやすかったりするかなぁ~と。
独占欲って絶対誰にでもあるワケじゃないですか。奈々緒様が言うとおり、恋とは違う想いだったとしても。このロボの場合も恋愛発展チョイ手前みたいな感じですかね。これで気がついたみたいな(笑)
お題を作ってしまいました。テーマがあった方が自分自身書きやすかったりするかなぁ~と。
独占欲って絶対誰にでもあるワケじゃないですか。奈々緒様が言うとおり、恋とは違う想いだったとしても。このロボの場合も恋愛発展チョイ手前みたいな感じですかね。これで気がついたみたいな(笑)
Re:無題
早速来てくださってありがとうございます。お誉めの言葉嬉しいですvv