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doramaちゃんねる★色声機械メインです
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*真夜中の出来事*




マックスロボを眺めながらマックスロボのDVDを流しビールを飲む。
ビールっても発泡酒だけど、給料日当日だけの唯一の贅沢。
俺はこの為に仕事を頑張ってんだなぁ。
なんてしみじみしてたら突然勢い良く玄関が開いた。

「喧嘩したから帰りたくない」

そう言ったニコはドカドカ入って来て、パーカーを脱ぎ捨てパジャマ姿になりベッドに入り込んだ。
「ええっ。ってニコ学校は?」
布団から目から上だけを出して、
「休み」
それだけ言って潜ってしまった。
こういう時のニコは暫く放っとくのに限る。
前にも同じ事があった時に理由を聞いたら、
『うるさいー!』
なんて怒られた。
だから放っとくに限る。

マックスロボを見つつ、時々ニコの方に目をやるが一向に出てくる様子がない。
「お風呂入ってくるから~」
返事はないだろうけど、一応ニコに声を掛ける。


お風呂から出てもニコは動いた様子がなかった。
「ニ~コ~?」
もしかして泣いてる?
ニコはすぐ我慢するから心配になる。
大人びた仕草をしたりするのは、強がってる証拠で。
自分を守る為じゃないかって思う。

だからこそ。
俺一人だけでもそれから解放させてあげたい。

「寝たいから入るよ~」
声を掛けるともぞもぞと窓側へ寄った。
空いたスペースに入り込み、暫くすると。

ニコが抱きつくように寄ってきた。
俺の背中に頭を当てたまま小さく、
「ロボぉ…」
少し涙声のニコ。
余程我慢してたんだ。
くるりとニコの方へと向いた。
抱きしめ、頭を撫でてやるとニコは微かな嗚咽を洩らした。

今は抱きしめてあげること。

それが俺に出来ること。


*******
時々は放っておくのも優しさ。
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